ジャパンブラスセミナー2026 講師陣
トランペット
イエルーン・ベルワルツ
Jeroen BERWAERTS, Trumpet
ベルギー出身。ジャンルの境界を越えたあらゆる音楽への愛情を注ぎ、その卓越した技術と繊細な音楽性でバロックから現代音楽、ジャズまで及ぶ広いレパートリーを操る稀有な存在のトランペット奏者である。ソリストとして、アラン・ギルバート、準・メルクル、マティアス・ピンチャー、ダニエル・ハーディング、マルクス・シュテンツ、パーヴォ・ヤルヴィ、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンなど著名な指揮者、NHK交響楽団、ウィーン交響楽団、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団、スウェーデン放送交響楽団、ベルギー国立管弦楽団、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団など世界的なオーケストラと共演。シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、BBCプロムス、カナダのドメーヌ・フォルジェ国際音楽祭、ブリュッセルのアルス・ムジカ国際現代音楽フェスティバル、ハイデルベルク春の音楽祭、ラインガウ音楽祭の他、日本では武生国際音楽祭など世界中の音楽祭に定期的に招かれている。
2025/26シーズンは、スウェーデンの作曲家ブリッタ・ビューストレムがベルワルツのために新しく作曲するトランペット協奏曲を、10月にベルン・カメラータと世界初演する。初共演となるパリ室内管弦楽団、マーラー室内管弦楽団との公演では、アレクサンドル・メルニコフ、イゴール・レヴィット、アレクサンダー・ロンクヴィッヒらのピアニストと、ショスタコーヴィチの『ピアノ協奏曲第1番』を演奏する。そのほかに、スロベニア・フィルハーモニー管弦楽団やボーフム交響楽団にも出演を予定している。
現代音楽の取り組みも彼の知られるところであり、ハインツ・カール・グルーバーの超絶技巧を要する作品『バスキング』をレパートリーに持ち、2019年には、ホーカン・ハーデンベルガーと共にトビアス・ブロストロムのトランペット二重協奏曲『ニグレド:魂の暗夜』を初演。そのほかにフランチェスコ・フィリデイの『カルネヴァーレ』、ヴィト・ジュライの『悲しき狂人』、2013年に細川俊夫がベルワルツに献呈し、尾高賞を受賞したトランペット協奏曲『霧のなかで』なども初演している。『霧のなかで』は2024年に準・メルクル指揮、ハーグ・レジデンティ管弦楽団とベルワルツの共演でナクソス・ジャパンの「日本作曲家選輯」シリーズよりリリースされた。
サラプーティア・ブラスと制作したアルバム「Signals from Heaven」にはトランペット奏者、ジャズ・ボーカリスト、アンサンブル・リーダーとして参加。アレクサンドル・メルニコフと共演したパウル・ヒンデミット作曲の『ソナタ』、テオドール・クルレンツィス指揮、マーラー室内管弦楽団とのショスタコーヴィチ『ピアノ協奏曲第1番』、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団との協演による細川俊夫作曲の『旅VII』など録音も多数。
カールスルーエ音楽大学で名手ラインホルト・フリードリヒ氏に師事。ゲント王立音楽院でジャズボーカルを学ぶという多才な一面を持つ。2008年よりハノーファー音楽演劇メディア大学教授を務める他、英国王立音楽院のプロフェッサー・イン・レジデンスとして後進の指導にあたる。ヤマハオフィシャル・アーティスト。
ホルン
シビレ・マーニ
Sibylle MAHNI, Horn
フランクフルト音楽・舞台芸術大学にてマリー=ルイズ・ノイネッカー氏に師事。ドイツ学術振興財団の奨学生として在学しながら、ヴィラ・ムジカ財団のアーティストとしても活動する。2002年に国家演奏家資格を取得し同大学を修了。ARDミュンヘン国際音楽コンクールをはじめ、数々の著名な国際コンクールで優秀な成績を収める。
1997年から2016年までフランクフルト歌劇場管弦楽団のソロ首席ホルン奏者を務めると同時に、フランクフルト音楽演劇大学にて教鞭を執る。その後、マインツ音楽大学、ザール音楽大学、ヴュルツブルク音楽大学、2020年からはハンス・アイスラー音楽大学ベルリンにて後進の指導にあたる。さらに、ミシガン州カラマズーでの国際ホルンシンポジウム、エルサレム音楽舞踏アカデミー、ヴィラ・ムジカ・マインツ、ゲオルクスマリーンヒュッテのフォルム・アルティウムなど、世界各地のマスタークラスで講師を務めている。
シュトゥットガルト放送交響楽団、ミュンヘン交響楽団、シュトゥットガルト国際バッハ・アカデミー、ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団、ブリテン・シンフォニアなど数多くのオーケストラにソリストとして迎えられる。またオレグ・カエターニ、上岡敏之、ヘルムート・リリングといった一流指揮者とも共演を重ね、スウェーデン、スイス、オランダ、クロアチア、中国、アメリカなど世界各地で演奏活動を行い、国際的なソリストとして認められている。
クリスティアン・テツラフ、イザベル・ファン・クーレン、キリル・ゲルシュテイン、ラーラルス・フォークト、シャロン・カムといった著名な音楽家たちと室内楽にも取り組み、シュパンヌンゲン音楽祭、モーリッツブルク音楽祭、ヒッツアッカー夏の音楽祭、フライブルクのアルベルト・コンツェルトなど、数々の音楽祭に出演。2014年からは、世界を代表する木管アンサンブルの一つであるマーロット・クインテットに加入している。また、イェルク・ヴィットマン、ブレット・ディーン、デトレフ・グラナートらによる室内楽作品の初演にも参加している。
トロンボーン
マッシモ・ラ・ローサ
Massimo LA ROSA, Trombone
パレルモに生まれ、ベルモンテ・メッツァーニョで育ったマッシモ・ラ・ローサは、V. ベッリーニ音楽院でフィリッポ・ボナンノに師事。12年間、ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場の首席トロンボーン奏者を務め、グレンダール作曲『トロンボーンとオーケストラのための協奏曲』のイタリア初演でソリストとしてデビューする。その後、名門クリーヴランド管弦楽団の首席奏者の座を得て2018年まで在籍、数々の演奏会や録音に参加するほか、ソリストとしても活躍。特にノセダ指揮によるロータ作曲『トロンボーン協奏曲』、ウェルザー=メスト指揮によるダヴィッド作曲『トロンボーンのためのコンチェルティーノ』では非常に高い評価を得た。
2012年からは小澤征爾率いるサイトウ・キネン・オーケストラに参加し、2013年に演奏したラヴェルのオペラ『こどもと魔法』はグラミー賞を受賞(2015年)した。2022年にはズービン・メータ指揮のフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団の首席トロンボーン奏者オーディションに合格し、現在はパレルモ・マッシモ劇場管弦楽団の首席奏者を務めている。
これまでに、シカゴ交響楽団、ミラノ・スカラ座管弦楽団、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、スイス・イタリアーナ管弦楽団など、世界を代表するオーケストラと共演してきた。
教育者としても、ニューヨークのジュリアード音楽院、マンハッタン音楽院、サンフランシスコ音楽院、ヘルシンキのシベリウス・アカデミー、東京藝術大学など、ヨーロッパ、アジア、ラテンアメリカなど世界中の名門校に招かれマスタークラスを開催。また、アルゼンチン、ブラジル、韓国、日本、ヨーロッパ各国でソリストとしても活発に演奏活動を行っている。ソロアルバム<Cantando>(2010年)、<Sempre Espressivo>(2013年)はいずれも高い評価を受けている。音楽活動と並行して人道的活動にも注力しており、ユニセフやジストニア医学研究財団などの団体に25,000ドル以上を寄付している。
テューバ|ジャパンブラスセミナー代表
杉山 康人
Yasuhito SUGIYAMA, Tuba
京都市交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪シンフォニカーを経て、1997年新日本フィルに入団。また、1997年よりサイトウ・キネン・オーケストラにも参加。1998年にはヴォーン・ウィリアムズのテューバ協奏曲で新日本フィルと共演。
2003年アジア人では初のウィーン国立歌劇場管弦楽団に入団。2005年ロリン・マゼール指揮のニューイヤーコンサートに出演。2005年9月までウィーン・フィルに在籍。2005年9月からアメリカ五大オーケストラのクリーヴランド管弦楽団に入団し、現在に至っている。
2014年6月カリフォルニア・ソノマにてナショナル・ブラス・アンサンブルのメンバーとしてガブリエリプロジェクトに参加。オーバリン音楽院、クリーヴランド音楽院で後進の指導に力を注いでいる他、相愛大学にて客員教授、東京音楽大学にて特別招聘教授を務める。また、インディアナ大学、マイアミフロストスクール、サンフランシスコ音楽院、ノースウェスタン大学等でマスタークラスを行っている。
近年では2021年愛知室内オーケストラ、2023年セイジ・オザワ 松本フェスティバル、2025年ニューワールド交響楽団にソリストとして出演。2021年よりジャパンブラスセミナーを主宰。2023年にリリースしたマッシモ・ラ・ローサとのライヴ・レコーディング盤CD『絆 ―Dear Friends―』は高い評価を得ている。
室内楽講師
呉 信一
Shinichi GO, Chamber Music
大阪音楽大学卒業。大阪フィルハーモニー交響楽団に入団。1975年西ドイツ・デットモルト国立音楽大学に留学。大阪文化祭奨励賞、本賞を受賞。大阪フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者として20年間にわたる演奏活動の後、室内楽やソロの分野で幅広い演奏活動を行い、後進の指導にもあたっている。
現在、京都市立芸術大学名誉教授、相愛大学客員教授、大阪音楽大学客員教授。サイトウ・キネン・オーケストラ、ジャパン・ブラス・コレクション、いずみシンフォニエッタ大阪の各メンバー。ハイブリッド・トロンボーン四重奏団主宰。関西トロンボーン協会会長。2014年11月京都市文化功労者受賞。
室内楽講師・指揮
山口 尚人
Hisato YAMAGUCHI, Trombone, Chamber Music and Conductor
トロンボーン奏者・作編曲家、名古屋音楽大学准教授。佐賀県出身、東京芸術大学音楽学部器楽科トロンボーン専攻卒業。在学中より各地の新人演奏会などに出演。また芸大吹奏楽学内演奏会にてコンチェルトを共演。在学中の1997年に東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に入団。2000年に新日本フィルハーモニー交響楽団へ移籍しその後副首席トロンボーン奏者を務めたほか、ズーラシアンブラスのメンバーとしても2005年から17年活動し現在はズーラシアンブラスの音楽アドバイザーも勤める。
1999年には佐賀銀行文化財団新人賞を、2000年には日本管打楽器コンクールトロンボーン部門にて第3位を受賞。2010年、2017年には新日本フィルでコンチェルトを共演した。これまでにトロンボーンを坂本辰則、村岡淳志、古賀慎治、伊藤清の各氏に師事。またマスタークラスにてブラニミール・スローカー、ジョセフ・アレッシ、ハリー・リース、山本浩一郎各氏より指導を受ける。
作編曲家としては、ズーラシアンブラス・新日本フィルをはじめ、東京佼成ウインドオーケストラ・シエナウインドオーケストラ、東京吹奏楽団など各地の吹奏楽団を中心に委嘱作品を提供している。代表作は「絆〜Dear Friends」「クリーブランド組曲」(マッシモ・ラ・ローサ&杉山康人)「Four Inspirations」(玉木優&佼成ウインド)「混沌の中の虎」(高瀬新太郎)など。
8月2日 コンサート出演
トランペット
尹 千浩
Yoon CHEONHO, Trumpet
神奈川県横浜市生まれ。愛知県立芸術大学在学中、アジアユースオーケストラ、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト、パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)に参加。ヤマハ新人演奏会出演、おきでんシュガーホール新人演奏会においては優秀賞受賞。
同大卒業後渡米し、クリーヴランド音楽院及びコルバーン音楽院修了。在米中にウエスト・ヴァージニア交響楽団の二番/副首席トランペット奏者、バークレー交響楽団の首席奏者を歴任し、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団などの海外オーケストラにも客演。これまでにトランペットを織田準一、佐藤友紀、武内安幸、マイケル・サックス、ジェームス・ウィルトの各氏に師事。
現在、読売日本交響楽団トランペット奏者。Brass Code 12、Bach Artists Japan 匠、Midtown Brass Japanメンバー。昭和音楽大学、洗足学園大学各非常勤講師。